ミャンマーという国

東南アジア最後のフロンティアと呼ばれるミャンマーという国。イギリスに支配されていたビルマと呼ばれていた頃は豊かな国だったが、1962年にクーデターにより社会主義国家になってから一転して貧しい国になった。それから50年経ち、2011年1月にテインセイン大統領が選出されてから急速に民主化と近代化が進んでいる。人口は約6,000万人順調に増加傾向にある。原油や鉱物などの天然資源にも恵まれている。

ミャンマーはアジア諸国の中でも賃金水準が低い。上海(中国) 439ドル、ムンバイ(インド) 403ドル、バンコク(タイ) 286ドル、ジャカルタ(インドネシア) 209ドル、ホーチミン(ベトナム) 130ドル、プノンペン(カンボジア) 82ドル、ダッカ(バングラデシュ) 78ドル、ヤンゴン(ミャンマー) 68ドル (各国の製造業ワーカーの月次賃金 JETRO調べ) 製造業の生産拠点としても魅力的な水準にある。

2015年に証券取引所が開設される予定がある。ジム・ロジャーズ氏が注目の投資先として、ミャンマー、スリランカ、北朝鮮を挙げている。外国人が市場で唯一投資できるミャンマー企業が、シンガポールに上場しているヨマ・ストラテジック・ホールディングス(YOMA)だ。投資先としての魅力もふんだんにある。

そんなミャンマーだが、実際のところどうなのか確認するべくヤンゴンに渡ってみた。軍政下にあった2007年にカメラマンが射殺される事件や、2013年にホテルで爆発が起こるなど、危ない国という印象を持つ方が多いが、実感としては「歌舞伎町より安全」といったところだ。ミャンマーは仏教国であり、某国とは違い、反日感情の無い国民性に安心感がある。

民主化から3年。ミャンマーの発展から目が離せない。

虎の穴をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました