Kindle をほかの Tablet と同類に考えている人がいると思うが、Kindle は Tablet ではない。
Tablet の定義によると思うが、iPad から始まったタブレットブーム、それはスマホの画面を大きくしたものにほかならず、Webやメールの端末として、またアプリケーションを動かすプラットフォームとしての端末、つまりパソコンと同類のものだ。
一方で Kindle はというと電子書籍リーダーの位置づけで、基本的に読書をするための端末だ。形や重さは7インチタブレットに近いものがあるが、その機能はまったく違うものだ。Kindle white paper は液晶とは一線を画す画面をもち、読書に最適化されたそれは長時間読書しても目が疲れにくく、電池の消耗の少ないものだ。
何度も言うようだが Kindle のよさは、読書に最適化された端末であり、他のことをするように考えられていないことにある。そもそもモノクロの画面であり、ブラウザ機能はあるとはいえ、日常的にWebやメールにアクセスすることは不自由になっている。実際、3Gモデルであっても Wi-fi 接続をしなければブラウザは使えない。docomo の通信料はAmazon負担だから当然かもしれないが。
現代人はスマホの普及によって忙しくなっている。「忙」という字は心を亡くすと書く。電車の中でもスマホ、歩いているときもスマホ、時に自転車に乗りながらスマホを操作している輩もみかける(危険なのでやめよう)。スマホが手から離れる時間は限りなく少なくなっている。Facebook だ、Twitter だ LINE だの、友人とのやり取りで忙殺されているわけである。
そんな疲弊する端末を手放せない人こそ、Kindle だけを持って街に出てみよう。Kindle なら読みたい本は何冊でも収容して持ち歩ける。その場でダウンロードして読むこともできる。
紙の書籍よりよい点は、
・何冊もっても重さが変わらないこと
・フォントサイズが変えられること (老眼の方にとって一番のメリットでしょう)
じっくりと書物に読みふける時間をとることこそ現代人に必要なことではないだろうか。さあ Kindle で読書習慣。始めてみませんか?