スターバックスはコーヒーではなく何を売っているのか?超有名なスターバックスのストーリーについて書き留めたいと思う。
スターバックスが日本に上陸したときにはすでにドトールコーヒーがあった。ドトールはコーヒー一杯を180円という価格で提供していた。長期利益の源泉は競争優位に他ならない。スターバックスはドトールに対して、競争優位性を見出さなければならなかった。最終的な競争優位はWTP(Willlingness To Pay)の増大にある。そこでスターバックスは、無競争ではなく他社と競争しつつ大きなWTPを獲得することを目指したのだ。そのためには価値の創出が必要で、スターバックスは「第三の場所」というコンセプトを打ち出したのだ。その結果、顧客単価を上げ、なおかつ来店頻度を上げることに成功した。
それを踏まえてドトールとスターバックスを比べてみると、コーヒーの味や種類を抜きにしても違いは明白だ。リラックスできる場所はどちらだろうか。椅子の座り心地は?空調の温度は?BGMは?店舗面積当たりの席数は?
第一の場所が自宅、第二の場所がオフィス、そして第三の場所がスタバという順序が順当だ。コーヒーを売るではなく、リラックスできる空間を売っているのだと言われる所以である。